ジャケット買いのススメ
CD(もしくはレコード)を買いに行き、お目当てのCDを
探していると、”おやっ”と手が止まるときがあります。
「キレイなジャケットだな、でも名前聞いたことないから
よしとくか。」
いったん棚にもどしたものの、やはり気になります。
他のCDを見ていても、もはや半分以上気持ちを持って
いかれて、最後は買ってしまっています。
まるで”魔法”にかかったように。
そんな「後ろ髪引かれる美麗ジャケット」を今回は紹介します。
ドロシー・コリンズ
「ピクニック」

アルバム・タイトル通りの絵柄ですが、総天然色の
昔のピンナップのような色合いがいいです。
ヴォーカルのドロシーはアメリカのショー・ビジネス界
では有名で、「月影のナポリ」などのヒット曲もある
そうですが、日本ではあまり知られていない歌手です。
バラードは朗々と歌い上げ、スウィンギングな曲は
感情豊かに時にコミカルに歌っています。
「ジス・クッド・ビー・ザ・スタート・オブ・サムシング」
(マイ・フェア・レディの曲)がオススメでしょう。
キャシー・ヘイズ
「イッツ・オール・ライト・ウィズ・ミー」

ズバリ”都会の夜”という感じのジャケットと
曲想です。テンポのいい曲はオーケストラが
バックなのですが、スローバラードはギターと
ヴィブラ・ホーン中心のスモール・コンボと
なり、”夜に物思いにふける”といった雰囲気
です。こんなにヴィブラ・ホーンとジャズ・
ヴォーカルが合うとは思いませんでした。
シンガーのキャシーは少しハスキーなヴォイスで、
はつらつと歌います。
伴奏もバーニー・ケッセル(ギター)他西海岸の一流ミュージシャンばかり。
有名な[イフ・アイ・ワー・ア・ベル]の途中で、ブレイクぎみに入るバース
(序奏部)が曲に面白みを加えています。でも彼女のアルバムはこれのみ。
ジャズは厳しいですね。
プリシラ・パリス
「プリシラ・ラブス・ビリー」

プリシラ・パリスは、アルベス、シュレル、プリシラの
三姉妹からなるグループ「パリス・シスターズ」の
一番下で、1954年から1967年まで活動しています。
グループ解散後プリシラはソロ活動をしますが、
このアルバムは1974年に発表したもの。ビリー・
ホリデーの愛唱曲集。
もともとポップス畑なので、他のジャズ歌手と違い、
声を張り上げることもなく、淡々としっとり歌って
います。まあ一言で言えば”猫なで声”ですか。
中古レコード屋で2,800円(当時レコードの新譜が
2,800円〜3,000円)で購入したのですが、他の店で9,000円で売っていたので、
かなり稀少品だったと思います。
その歌声そのものの「テンダリー」が聞きどころでしょう。
他にも取り上げたいものはあるのですが、
フィメール・ヴォーカル3枚のみに絞りました。
