すべての旅路の幸運を祈って
ゴールデンウィークに海外に行って羽を伸ばす
人もいるでしょう。国内旅行でも日本の美しさを
感じられる季節になりました。今回はすべての
旅路の無事を祈って、”旅”がテーマです。
「ハワイへ行きたい」 |
ザ・スクエア |
| ”脚線美の誘惑”より | |
| スクエアは電気楽器”リリコン”を演奏に導入した人気バンドです。途中T-スクエアと名前を
変えて現在に至ります。伊東たけしのソロを中心とした曲
づくりは、多くの名曲を生みました。”リリコン”という
楽器名を定着させたのもこのバンドからでしょう。 日本のフュージョンはTV番組のテーマやCMソング など、メディアとタイアップしたものが ほとんどだったので、ちょっと聞けば これは何に使われたのかすぐわかるものばかりでした。 それはヒットにはするには重要な条件でしたが、かえって イメージが固定してしまったきらいがあります。 とことん大衆消費されてしまったので、20年も経つとやはり 古く感じられるのでした。 それに外国のフュージョンのように他のミュージシャンの 曲をカバーするということがなく(日本のほかのジャンル ロックやニュー・ミュージックではよくあるが)、そのため ハービー・ハンコックやウェザーリポートのような スタンダードと呼べる曲を生み出せなかったように思います。 その中でスクエアは生き残り、F1のテーマソングなど子供から大人まで 幅広く支持される曲を創造し、独特なサウンドとパワフルな演奏で いきの長いバンドなっています。 紹介曲はマイナー調の憂いをおびた曲で、底抜けに明るい 一般的なフュージョンの特長とは少し違うのですが、それゆえ 心にひっかかってしまう曲です。ハワイに対する切なる思い が伝わるような曲想です。 |
「センチメンタル・ |
べヴァリー・ケニー |
| ”ライク・イエスタデイ”より | |
| 1945年にレス・ブラウン楽団でドリス・デイが
歌った大ヒット曲。数多く歌手やプレイヤーが
レパートリーにしています。”感傷旅行”という
題名のとおり、”傷心で我が家に帰る”内容の曲ですが、
ジャズというよりポップスとして知られている曲です。 人によっては、少々物悲しく歌われたりもします。 ヴィバリー・ケニーは”懐かしい我が家に帰るので、 心がウキウキしている”風な感じの、楽しそうに 歌っています。冒頭のハミングがこの曲を彩りをそえ、 彼女の個性が出ているようです。アルバム全体から歌うのが 楽しくてたまらない彼女の気持ちが感じられるようです。 このアルバムは過去の偉大な女性ヴォーカリストの持ち歌を 集めたもので、そのためかジャケットの衣装やバックの劇場の 聴衆のイラストも少し古めのイメージを狙っているよう です。 |
「フライト・トゥ・ |
デューク・ジョーダン |
![]() | 北欧の厳しい寒さが感じられるジャケットですが、
デューク・ジョーダンは今では『シネ・ジャズ』として
知られる”危険な関係のブルース”や”殺られる”の
作曲者です。 他のジャズピアニストがひたすらクールに 演奏するのに比べて、ジョーダンの音は一言で言えば ”暖かい音”。マイナー調の曲を弾いていても、それは 変わりません。まるでしっとりと歌うヴォーカリストの ように繊細にスウィングするピアノと、それに輪をかけた ぐらいウォームなマッズ・ヴィンディングのベースがよく 相性があっていて、ピアノ・ソロの時は強力にバッキングし、 ベース・ソロの時は少し引き気味のエド・シグペンの ドラミングが三者の調和を保っているようです。 熱気あふれるアドリブ合戦も楽しいですが、たまには こんな落ち着いた演奏もどうでしょうか。 |

