歌の彼方に水平線が見えた夏
暑中お見舞い申し上げます。
|
「海への魅惑」 |
ペギー・リー |
| ”貝がら”より | |
![]() | 古いアメリカ映画とかを見ていると、1ヶ月もの
間、外国の避暑地へ旅行へ出る話がよくあります。
金持ちだと、家族全部で別荘に滞在したり。普通
そこでドラマがあるんですけど、何か刺激を求める
というより、ゆっくりくつろいで、その仕事から
開放された生活自体を楽しんでいるように見えます。 この歌もそんな日々の中で、波打ち際を散策しながら 珍しい貝がらを拾っているような光景が浮かびます。 なによりハープとハープシコード(ピアノの原型) という取り合わせの少し古びた趣きが楽しく、選曲が トラッドやフォークソングというのがしんみりしていて グッドです。それでもなぜかジャズのバラードを 唄っているように聞こえるペギー・リーの歌声は、 暑さに疲れた心にしみいることでしょう。 |
「ストレンジャー・ |
ジゼル・マッケンジー |
| ”ジゼル”より | |
![]() | 澄み渡った青空、どこまでも続く水平線。
その中の南洋の島にいて、まわりは誰も
知らない人々ばかり。歌声がその蒼(あお)の
中へ溶け込んでゆく。 この曲は孤独感というか、寂しさを聞くたびに 覚えるですが、元々ミュージカルの「キスメット」 の曲で、歌劇「イーゴリ公」の中のバレエ曲「ホロヴィッツ の乙女たちの踊り」のメロディーを元にかかれたものです。 ジゼルの折り目正しい学校の先生のような唄い方は、 この歌に透明感を与え、楽園をさまよう傷心を感じさせる のです。 ジゼルは1950年代から歌手として活躍し、いくつかの TVショーを自分で受け持ち、ミュージカルにも多数 出演しています。このアルバムは1950年代のヒット曲を 集めたものです。 |
「チャンスズ・アー」 |
ベン・シドラン&クレメンタイン |
| ”スプレッド・ユア・ウィング・アンド・ナウ!!" | |
![]() | これはどちらかというと暑さしのぎにバーに
飲みに行って、興がのったのでピアノ弾き語りで
おまけに女性歌手とデュエットしたというノリ
です。 クレメンタインは極端なウィスパー・ヴォイス (ささやき声)で、それが特長なんですが、あまり 声量がないのか、一本調子な感じがあります。なぜか デビュー当時の”風吹ジュン”を思い出しました。 スイセンの曲はサンバのリズムで、清涼感のすがすがしい 出来になっています。しかしジャズ色は薄く、ジャジーな ソフト・ロック風という雰囲気ですか。男女のデュエット といえばジョアン=アストラッド・ジルベルトにせまる ものがあります。 このアルバムは1988年作で収録曲数は6曲で、 総時間が約23分と、かなり短いです。ジャケットの イラストがユニークで、ライブ感があります。裏ジャケット にはほぼイラストと同じクレメンタインの写真があって、 美人のようですが、でももう少しいい写真がなかったの でしょうか。表ジャケットの左上にニュー・タレントとある のでデビュー用のミニアルバムなのかもしれません。 それにしてもベン・シドラン唄いすぎ。ほとんど自作曲なので 上機嫌で唄っています。 |



