ボサノバの旬はやっぱり夏
彼女はそれまで普通の主婦でした。
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| 昔ボサ | |
「イパネマの娘」 |
アストラッド・ジルベルト |
| ”ザ・エッセンシャル・アストラッド・ジルベルト”より | |
![]() | ボサノバを代表する女性歌手ですが、スタン・ゲッツとの
共演によりジャズ・ファンにもなじみの深い1人です。
冒頭の逸話は彼女のデビューの時の話で、ギタリストで歌手の
夫ジョアン・ジルベルトの元に訪れたプロデューサーが、彼女を
見初めてこの歌を唄わせたのでした。1963年にジョアンが
ポルトガル語で唄い、アストラッドが英語詞で歌い、スタンゲッツが演奏したこの曲は大ヒットし、ボサノバの中でも一番知られている曲といってもいいほどです。 ボサノバとは”新しい傾向”という意味で、元はブラジル音楽の サンバ・カンソンをルーツにしています。しかし、スロー・テンポで 絶望感を唄うサンバ・カンソンに馴染めない若者たちは、ジャズや アメリカのポピュラー音楽と融合させて、ボサノバを作ったのだと いいます。それがアメリカのジャズ・メンに広がったのは、ブラジルが一時軍事体制に入って、多くのミュージシャンがニューヨークへ移住したからでした。 曲の内容としては、イパネマの海岸をサンバのリズムで歩く、若く 日焼けした美しい娘に思いをよせる歌で、日本でいったら「モンロー・ウォーク」のような曲です。(海岸と歩く姿がミソ) |
| 昔ボサ | |
「ハイ・インセンシティブ」 | 笠井紀美子 |
| ”キミコ・カサイ・インパースン/フューチャーリング・オリバー・ネルソン”より | |
![]() | このアルバムは1973年東京郵便貯金ホールでのリサイタルの
ライブ盤で、原信夫とシャープス&フラッツのジャズ・オーケストラ
に、シャンブル・サンフォニエットというストリングス・オーケスト
ラ加えた編成になっています。笠井紀美子はこれが初めてのソロ・
リサイタルで、かなり力を入れていたようです。このリサイタル
は2部構成で、録音されているのは2部だけのようです。 最初は他の曲ユー・ド・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・ トゥを目当てに買ったのですが、ストリングスをバックにした この曲を耳にして、いいようのない夏の終わりの寂しさを感じました 。開演日が9月だったからでしょうか、カーニバルの後のような、やるせな い胸を打つ歌となっています。 ちなみにタイトルのハイ・インセンシティブとは、”お馬鹿さん” という意味だそうです。 |
| 今ボサ | |
「ウェーブ」 | ハリー・アレン |
| ”アイ・キャン・シー・フォーエバー”より | |
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はじまりから夏の海辺を思い起こさせるアレンジです。 アルバムの1曲目を1日のはじまりにたとえるなら、夜明けからようや く日が差し始めた浜辺で、まだ淡くきらきらと輝く水面の光を浴びて砂浜を歩き ながら、いい1日が始まる予感がしている、そんなイメージです。 ハリー・アレンはどちらかというとボサノバのレパートリーの方が 多いプレイヤーです。かといってポピュラーに流されているのでもな く、ジャズのスタンダード曲の方もきっちり素晴らしい演奏をしてい ます。つまり両方の使い分けを楽しんでいるようです。 このアルバムは前に紹介したスタンダードのアルバムに比べると 演奏に幾分かリラックスが感じられるようです。むやみに音を付け足すのではなく、 彼独自のタイム感覚とメロディーラインで新しい息吹を注ぎ込んでいるようです。 サックス・プレイヤーは、4ビート・ジャズとフュージョンを使い分ける人が多くいます が、メインストリームのジャズと、ボサノバの使い分けもアリかなあ と、ハリー・アレンを聞いていて思うのでした。 |
| 今ボサ | |
「マシュケナダ」 |
安井さち子 |
| ”マイ・ウィル"より | |
| この曲は有名すぎて、ヴォーカルだと同じようなイメージがつきまとってしまいますが、おもいきってインストルメンタルに
した方が、その演奏者の色がでるようです。楽しく力強い音に
心が弾むようなサウンドで、耳慣れた曲が生まれ変わったようです。 アルバム一枚の中には何曲かは素晴らしいが、他の曲はちょっとイマイチ というものが少なくないです。だけどこのアルバム自体演奏者の表現力の 勝ちでどの曲も一聴の価値があります。有名曲か自作曲かを知らなくても、 十二分に楽しめる作品になっています。 自作曲では「ザッツ・ザ・スピリッツ!」がオススメ。 |



