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フルカワJAZZ道場:オバケが来たりてジャム・セッション

10月31日はハロウィンです。
いろんなイベントなどがあって、
最近では定着してきましたね。
いろんな魔物や霊がやってくるので、
魔よけの火を焚いたり、仮面を被ったりしたのが、
カボチャのランタンや仮装になったようです。
今回は「ハロウィン・ジャズ」です。

「ブルース・フォー・ドラキュラ」

 フィーリー・ジョー・ジョーンズ
”ブルース・フォー・ドラキュラ”より  
dracula.jpg諸聖人の日の旧称"All Hallows"のeve(前夜祭)Halloweenと呼ばれるようになったそうです(ウィキペディアより)。ケルト人の収穫感謝祭がカトリックに取り入れられたもので、墓参りをしたり送り火をしたりと、日本で言うお盆の行事に似ています。カボチャのランタン(ジャク・オー・ランタン)を作ったり、子供たちが仮装をして家々を回って”トリック・オア・トリート”(お菓子くれなきゃ、いたずらするぞ)と言うそうです。
ハロウィンの仮装にはドラキュラもあるようなので、このアルバムがピッタリでしょう。昔このアルバムはヒットしたそうなので、知っている方もあるかもしれません。ナレーションが入っていて、一風変わっています。なんといってもこのジャケットがインパクト大でしょう。
まるでラジオドラマのスリラーのような怖さを駆り立てるナレーションの後、しのびよる影のような緊迫感のあるメロディーが続き、ナット・アダレイの叫びのようなアドリブが曲をもりたてています。演奏は他にもテナー・サックスのジョニー・グリフィン、ピアノのトミー・フラナガン支える一流のものなので、キワモノではないのでぜひ聞いてみてください。

「ビーウィッチド」

アル・グレイ
”ベイシック・グレイ”より
grey.jpg唄物で有名ということですが、インストルメンタルの物しかもっていないので、その中からの紹介です。アル・グレイはベイシー楽団に入っていたことがあり、そこで多くのトロンボーン・ソロをフューチャーした曲を演奏しています。プランジャー・ミュートを駆使した温かみとユーモアをもっていて、JJ・ジョンソンや会ウィディングにもない独特の個性を持つ存在です。2枚組み、計4面のレコードで、曲によってハービー・ハンコックやボビー・ハッチャーソンも参加していますが、このビーウィッチドは同じベイシー楽団出身のトランペットのジョーニューマン、ドラムのソニーペインがサイド・マンということもあり、アレンジがビッグ・バンドのコンボ化といった感じですね。スローな曲を叙情たっぷりに唄っています。

「キャンディー」

山中千尋
”アウト・サイド・オブ・スウィング”より
chihiro.jpg子供たちはお菓子をもらうということを聞いて、日本でも確か建国記念日だったかわかりませんけど、お米を持っていって”旗アメ”をもらっていた昔を思い出しました。今でもあるのでしょうか?日本の行事もだいぶ欧米化してきていますから、日本独自のものも大事だと思うのですがねえ。
山中千尋は最近注目されている女性ジャズ・ピアニストの1人です。レーベルが澤野工房時代は、それほどビジュアルを重視していなかったようですが、最近はヴァーブに移って、路線変更か前面に出したジャケットになってきました。見た目とは違い演奏は力強いです。オーソドックスなモダン・ジャズ継承するだけでなく、意識的に不協和音も曲に取り入れ、それでいて全体の流れを壊さず、思わず引き込まされる力があります。全体を通すと曲調は少し重いかも。その中で、アルバムの最後になるこの曲は、ピアニカ(小学校で習った人もいるかもしれない)を使ってくつろいだ演奏をしています。どこか聞き覚えのあるメロディーがさわやかです。

いろいろ探してみましたが、カボチャの曲は
やはりありませんねえ。ハロウィンを取り上げた
曲もなく、他の記念日と違って大騒ぎするイメージ
ではないのかもしれません。
日本では神様が出雲から帰省する日に
(神無月の最後の日)、
西洋では魔物がやってくるというのは
何か面白いですね。


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