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フルカワJAZZ道場:いつも心に太陽を

どんよりと雲が空一面にたちこめた凍えるような冬の朝、
はるか彼方の空の穴から、光のカーテンのように
ふりそそぐ光の帯を見ました。
その場所に行ってみたいとも思いましたが、
でもそこが特別なのではなく、
こことは違う形のあわただしい朝が
始まっているだけなのでしょう。
寒い冬だからこそ、「サンシャイン・ジャズ」です。

「ルイ・ライズ・アゲイン」

ルイ・ベルソン・ビッグ・バンド
”150MPM”より
louierides.jpg1974年の作品。ルイ・ベルソンはベニー・グッドマン、トミー・ドーシー、デュークエリントン楽団に在籍したことのあるドラマーで、ビッグ・バンドのリーダーとなってからも多くのアルバムを出してい ます。しかし、現在手に入るCDはカウントベイシーのスモール・コンボや、その他のジャズ・プレイヤーがリーダーのジャム・セッションだけで、日本ではかなりあつかいがマイナーな扱いになっていますが、ビッグ・バンド作品を聞いてみると、カウント・ベイシーやバディ・リッチと比べても遜色ないパワーと曲のクオリティーを持っています。
英語に詳しくないのではっきりいえませんが、曲名の中の”RIDES”には”日がのぼる””ジャズで好演する”という意味があるそうです。ジャズ・メンの曲名やアルバム・タイトルには、「〜ライズ・アゲイン」という名をしばしば目にします。けっこう好んでに使われているのかもしれません。
オープニングのこの曲は、ゆっくりとしたテンポのブラス・アンサンブルで始まります。それはまるで日がのぼり始める光景がに似ています。その後、急速テンポにチェンジし、この曲の本当のテーマ(メロディー)が現れます。迫力のあるアンサンブル、いきなりアップ・テンポになったり、スローテンポになったりする曲の構成の面白さ、それだけでもビッグ・バンドの魅力を十二分に発揮していますが、なんといってもこのバンドの一番の特徴はリーダーの”歌うドラム”にあると思います。ドラマーはバックで正確にリズムをキープし、アドリブをするプレイヤーの後ろでドラミングであおったり、ドラムソロで他を圧倒したりしますが、よく聞いてみるとまるでトランペットの裏でトロンボーンやサックスがハーモニーをつけたりするように、ドラミングでハモっている風に感じるのです。そこにこのルイの多才な力量と歌心を確認したのでした。 他にもアレンジャーのドン・メンザの「スパニッシュ・ジプシー」という、スペイン情緒たっぷりの物悲しく美しいトランペット・ソロの名曲もありますのでぜひとも再発売してほしいアルバムです。

「オン・ア・クリア・デイ(・ユー・キャン・シー・フォーエバー)」
(晴れた日に永遠が見える)

スタンリー・タレンタイン
”レット・イット・ゴー”より
clearday.jpg1965年に上演されたミュージカル「晴れた日に永遠が見える」の曲で、1970年にバーブラ・ストライザンドとイブ・モンタン主演で映画にもなりました。14回も転生した女性と精神科医の恋の話で、昔テレビの深夜放送で見た覚えがあり、ストーリーは覚えてませんが不思議な感じの映画だったと記憶しています。
1966年発表のこの曲は晴れ上がった青空のようなメロディーなので、タレンタインの演奏もいくぶんさわやかな感じを受け、奥さんだったシャーリー・スコットのオルガンがここでは澄み切った空気感を与えてよりポップな乗りにに乗った演奏を繰り広げていきます。同じ組み合わせでも曲によりブルージーにもなるので、面白いところです。

オン・ザ・サニー・サイド・オブ・ストリート

ディジー・ガレスピー
”ソニー・サイド・アップ”より
sonnyside.jpgディジー・ガレスピー!ソニー・ロリンズ!ソニー・スティット!その名前だけでもスゴイ組み合わせです。いつもならこの曲が入っていてもパスするのですが、ディジー・ガレスピーが歌っているというので買ってみました。ルイ・アームストロングばりの歌はわざとそうしているのでしょうか?なかなか味があります。よく知っている曲なのに演奏者が変わればまた新鮮に聞かれますね。実は2曲目の「イターナル・トランアングル」が素晴らしい。スピード感のある曲でテナー・サックス中心のバトルが繰り広げられます。モノラルなのに遠くから浮かび上がって前に出てくるようなガレスピーのトランペットのバッキング、さらにテナーの二人をあおっているようです。14分10秒という長尺の曲なのに一瞬たりとも崩れない、だれない。2人のバトルの後、真打登場のようにガレスピーのアドリブ・ソロが現れます。ビーバップを作ったジャズ・ジャイアンツの名のとおり全てを超越した演奏が始まります。そして最後は3人の合奏で締めくくり。
1954年の作品ですが、最近のCDは音がよくなりました。ベースとドラムの音がホーン楽器に負けないくらいズンズン前に出てきます。スタジオ録音だというのに叫びのような掛け声がかかったり、空間を感じ取れるガレスピーのトランペット、音量を大きめにして聞くとさらに臨場感が増してオススメです。(程度はほどほどに)

あっという間に1年がたってしまいました。
回数は40回と少し足りませんが、
よく続いたものだと思います。
ペースはなかなか上がりませんけど、
これからも更新していこうと思います。


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コメント

フルカワさん
JAZZ道場この文章内容で
年40回更新は、大変でしょうね。
tubaは、知らない曲
(聞いたら判るかも知れませんが・・)
でも、紹介され興味を持ち聞きたくなりました。
ツタヤにでも行って探してみようかな〜
フルカワさん、入門者にお勧めは
何ですか?