フルカワJAZZ道場:川はただ流れてゆくのみ
![]() 川の思い出と言えば、あれはそう、就職して吉塚に
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「隅田川」 |
フロント・ページ・オーケストラ |
| ”ハーモニー・オブ・ソウル”より | |
![]() | この前古い日本のオーケストラを紹介してきましたが、今回は2003年発表の新しい日本のオーケストラです。(といっても5年も前になりますが) 過去のオーケストラを見てみますと、有名なジャズやポップスのカバー曲の入っている割合が多いのですが、全曲オリジナルの意欲作です。 ビッグ・バンドでもソロイストのソロやアドリブに重きを置いているバンドが多く、アンサンブルはつけたしといったものもあり、(オールスター・セッション的なバンドはそういう傾向になりやすい)ビッグ・バンドと言うより大型コンボな感じがあったりするのですが、このバンドはアンサンブルを大事にしており、各パートの音のバランスのよさや丁寧な音作りが感じられ、各パートの音の絡み方にアンサンブルの妙があると思います。 スイセンの曲はスローバラードで、トロンボーンがソロをとります。 ジャズメンが曲名で日本語をつける例はありますが、「和」のイメージを簡単に想起させる単純な名前が多く、日本人自身が日常目にする川の名前をつけているのは、本当に珍しいのではないでしょうか。ソロイストの片岡雄三氏の叙情的なソロが聞かせます。作者でリーダーの三木俊雄氏も暇なとき、よくこの川を見ていたとか。この川は歴史からして日本人の、とくに東京に住む人々の心のよりどころとなり、いろいろな人々の生活をすべて包みながら流れていくようです。喜びも悲しみも。アメリカのミシシッピー川のように。 |
「クライ・ミー・ア・リバー」 |
ソニー・クリス |
| ”アイル・キャッチ・アップ・ザ・サン!”より | |
![]() | 1969年の作品です。 歌物ではジュリー・ロンドンが定番というところなんですが、この演奏もそれに引けをとらないと出来上がりです。むしろ言葉を交えずに語るのですから、表現的にむずかしく、泣きのアルトでせつなさをせつせつと表していると思います。たいていアルバムは一定のカラーやムードがあるのですが、このアルバムはその起伏が激しいように思われます。 らんちき騒ぎのような楽しい曲もあれば、さめざめと泣けるような悲しい曲もある。それをソニー・クリスの個性的なアルトが奏でると、いつのまにか曲のトリコとなり、聞く人の中の喜びや悲しみの共感する部分を揺さぶるのです。たとえその曲名も知らず、初めて出会った曲であっても。そして過去のジャズと現在の自分たちが知らないうちにつながって行くのです。ジャズのいいところですね。 |
「ムーン・リバー」 | カウント・ベイシー・オーケストラ |
| ”ゴールデン・ビッグ・バンド・ジャズ/カウント・ベイシー・オーケストラ”より | |
| 原曲は映画「ティファニーで朝食を」の劇中でオードリー・ヘップバーンが歌った曲で、ヘンリーマンシーニとジョニーマーサーの共作で知られているものです。映画では少し寂しさを感じる曲調になっていますが、映画とはかけ離れて、楽しいポップなアレンジに変えたのは誰あろうクインシー・ジョーンズです。永遠の名曲としての親しみやすさが増してます。 このアルバムは「ジス・タイム・バイ・ベイシー」と「カウント・ベイシー/モダン・ジューク・ボックス」の2枚からそれぞれ7曲ずつ計14曲入っています。ポップ・チューンを集めた曲集ですね。 学生の頃、定期コンサート年1回開催していました。しかしお客さんは友人・知人・付き合いのあるサークルに限られますから、ジャズばかりやってもあきられるのです。でも本格的なジャズも演奏したいので、スウィング・ジャズやジャズ・ロックをやりながら、間に歌謡曲をやったり、ポップな曲を入れたりしてコンサートを構成していました。ベイシーで言えば、この曲のアレンジなどは、ポップな軽く聞きやすい部類ですね 。 今思えば学生ながら市民会館など大きな会場でやっていたので(応援や援助をしてくれた方々に感謝しています。)、舞台の上から見える客席や、色が濃すぎて楽譜が見えなくなる赤や青の照明、緞帳なにもかもがなつかしいです。 |



