寒い夜の国に帰った猫
昔住んでいた家の近くのバス停から2つ先の
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「チェシャイアの猫」 |
メイナード・ファーガソン・オーケストラ |
| ”クロスオーバー・ファーガソン”より | |
![]() | タイトルの”チェシャイアの猫”とは、
「不思議の国のアリス」の中に出てくる
不思議な猫のことです。 ビル・エバンスの「アリス・イン・ワンダーランド」 という曲がありますが、そのやさしく穏やかな 曲調と比べると、こちらの方は不思議なハラハラする ような雰囲気の曲なのです。 メイナード・ファーガソンは代表曲の「ロッキーのテーマ」 や「スタートレックのテーマ」で知られるように、 ハイ・ノート(高音域をとくいとする)の トランペットの演奏で有名ですが、バラードの演奏の うまさのことをふれる人はあまりありません。 メイナード・ファーガソンの人気が絶頂期の頃、学生 ビッグ・バンドのトランペッターたちは、その情感の 豊かさにも魅かれ、お手本にしていたのでした。 コンボならマイルス・ディヴィスがお手本といったところ でしょうが。 1976年発売のアルバムの日本語タイトル(英語では 違う)のクロスオーバーという言葉も懐かしい響きです。 当時はジャズの垣根を越えた、ロックやポップス よりの新しい流れを表現する言葉がなくて、 ”クロスオーバー”としましたが、一般の人にとって 本格的なモダン・ジャズより、こちらの方が 身近に”ジャズ”として認知されていたように思います。 後にフュージョンという言葉にいつのまにか変わって いましたが、時代にも合っていて、少し高級な音楽に 感じられたほど、いいネーミングだったと思います。 |
「マイナー・ミシャップ」 |
トミー・フラナガン |
| ”キャット”より | |
![]() | トミー・フラナガンの作品では「オーバー・シーズ」
の方が有名ですが、個人的にはこちらの「キャット」
の方が気に入っています。 まあ1つには、赤と黒の2色で処理されている”あまりかわいく ない猫たち”の写真のインパクトが強かったこともあります。 このレコードを買ったときは、まだ”ビッグ・バンド狂時代” だったので、2、3度聞いて長いこと彫っておいたのですが、 今聞き直してみるとなかなか名曲揃いです。 ハード・バップ(ジャズのスタイルのひとつ)の曲あり、 ラテン調の曲あり、セクステット(6人編成)やトリオ(3人編成) の曲ありとバラエティーに富んだナンバーで飽きさせません。 曲名で猫を連想するものはないですが、アメリカでは”猫” というスラングで”若い女性”、”ジャズ演奏家”、 ”ジャズ狂”という意味もあるそうなのです。 確かに輸入盤であるこのレコードの裏のライナーを見てみると、 そのようなことが書いてあるようです。(ほんの少ししか 読めませんでしたが) ではジャズ演奏家は誰かということになると、リーダーで ピアニストのトミー・フラナガンの他、テナー・サックスの ジョン・コルトレーン、トランペットのアイドレス・シュリーマン、 ギターのケニー・バレルなどそうそうたるメンバーです。 各々名演奏を繰り広げており、ジャズをこれから聞こうと 言う人にも楽しめる内容となっています。 1曲目の「マイナー・ミシャップ」と特におススメです。 |
「コーリン・オール・キャッツ」 |
ルー・ドナルドソン |
| ”ブルース・ウォーク”より | |
![]() | このアルバムの「ブルース・ウォーク」は色んなブルーノートの
コンピレーション・アルバムで取り上げられるほど、ブルース色の
強い名曲です。でもアルバム最後を飾るこの””をあえて紹介します。 題名だけ聞くと、猫がじゃれて遊んでいる様子が浮かぶような軽快で 愉快なメロディーを持つ曲で、ほっとした気分になれます。 ここでのオール・キャッツはもちろんバンドのメンバーのことです。 「コーリン・オール・キャッツ」というタイトルだけ聞けば、 猫好きが猫たちを呼んでいるのかと思いますが、キャッツを ジャズ演奏家たちと置き換えれば、演奏中のコール(呼びかけ)アンド レスポンス(応答)ということでしょうか。 でも大きな”猫たち”がスタジオで演奏している姿を想像すると、 音まで猫がニャアニャア鳴いている様に聞こえてくるようで、 楽しいですね。 |



